BLOG
お知らせ・プログラミング学習のトピック
4/5/2019 STEM教育とはなにか(Vol.2) 「STEM」とは?前回の記事では、STEM教育がこれまでの教育とどう違うのかについてお話しました。 今回の記事では、STEM教育が将来の職業とどう関わってくるのかについて、お話したいと思います。 なぜSTEMが現代の職場に備える上で非常に重要なのでしょうか。火星旅行についてちょっと考えてみてください。私たちが生きているうちに現実のものになってもおかしくないこのような旅に備えるには、計算を行う数学者、軌道を計画する天体物理学者、ロケットを設計する航空宇宙技術者、船のナビゲーションを設定するプログラマーなどから成るチームが必要です。プロジェクトの成功は各分野がどれだけうまく機能しているかにかかってきます。チームを組織することになったとして、もしあなたがこれらすべての分野で経験と理解がある専門家たちを選ぶことができたら、成功の可能性は高くなるでしょう。
さらに、多くの仕事がこれらの分野すべての理解を必要とします。たとえば土木技師は、もちろん工学を理解する必要があるでしょうが、科学、数学、およびテクノロジー関連も部分的に必要なはずです。そこでSTEMなアプローチが不可欠だ、ということになるのです。これらの分野は当然のようにつながっているのですから。テクノロジーがますます世界を支配する未来では、ほとんどの仕事において、4分野すべてを基本的に理解する必要があるでしょう。そこで統合アプローチをとることによって、授業はよりオールラウンドになり、実社会に応用できるようになります。 米商務省によると、STEM関連職種は他のどの職種よりも速いペースで成長しています。 2002年に、Building Engineering and Science Talent (BEST)は、米国の雇用成長の半分以上がSTEM由来と報告。したがって現代では、よりよい仕事をみつけるための競争に打ち勝つためにSTEMが必要不可欠なのです。これまで述べてきた傾向をかんがみると、今後、この必要性はますます高まっていく一方ということになります。 現代の世界市場において、STEMは国家の競争力の鍵になります。 STEM関連職種だのみなのは技術革新と発明だけではなく、経済の成長と安定も同様です。 STEM Center USAは、「全米研究評議会および国立科学財団によると、STEM分野は総合的に先進国社会の中核的技術基盤とみなされている」としています。十分なSTEM教育の存在しない国は、遅れをとる宿命にあると言っても過言ではありません。科学的・テクノロジー的リテラシーは、私たちの日常生活において必須条件になりつつあります。それは今日の生徒が明日の仕事を獲得するために、STEMを必要としていることを意味するのです。 コメントの受け付けは終了しました。
|